「短編風」を含む小説

純文学風のものからダジャレ系まで、ジャンルは雑多。 １話完結のＳＳの短編集です。 お気軽にお読みいただけると嬉しいです(*´▽｀*)

白百合の聖女オフィリアは神託に従い、マクレーン王国を聖なる力で守ってきた。 しかし、彼女を「無能」と断じた王侯貴族達に、その資質を疑われ詰められる。 その上、白百合の聖女に相応し…

日が落ちた田舎道を走るバス。 乗客が降り、灯りが消え、窓の外には森が迫る。 そして、終点を越えた先で降ろされたのは―― 確かに知っているはずの場所。 けれど、そこには説明できない…

作家仲間と1時間で三題噺を書きました。今日のお題はミミズク、トタン、ねじれです。

とあるぼくっ子勇者とその仲間たちの魔王討伐記録をTRPGリプレイ風にしたもの。創作リプレイです。 プレイヤー＝PCの設定。どこかで見たパーティー構成なのは気のせいです（） システ…

妖怪ホームズ。それは全国各地に住む妖怪変化達が、有事の際に頼る、探偵家業を営む人間の男――家並のことである。 一見すると人の手に余る殺人事件の容疑者にされてしまった怪異たち。果た…

茹だるような暑さの中、道を這っていく青虫を見つけた。 自己陶酔と小さな命の行方を描く、皮肉と笑いの短編。 ―――――――――――――――――― 1000字程度で読める、軽やかなブ…

夜の梅田、クラブの灯り。 紫煙と香水に包まれた、彼女の微笑み。 疾走するバイクの先に、何を残したのか。

ある日、娘がもらってきた風船に「ダニエル」と名前をつけた。 最初は微笑ましい出来事だったが、風船は日常に不思議な影を落とし始める。 父と母、姉妹の小さな日常が揺らぐとき、家族は何…

王太子ジョージの婚約者として、完璧な令嬢として生きてきたアリシア・ヴァレンタイン。しかし、王宮の舞踏会で彼は婚約破棄を宣言した。 白百合の聖女と称えられるリリィに全てを奪われた。…

小さな頃から支え合ってきたナディアとシグリッド。皇室騎士団を目指して出世したシグリッドは精鋭として戦地に赴く。共に暮らそうと誓いを立てたナディアは彼女が無事に帰って来るのを祈りな…

家に帰るたび、必ずチャイムを鳴らしてから入る―― 物心ついた頃から続く、うちだけの奇妙なルール。 当たり前に繰り返されてきた日常は、 ある日から少しずつ歪み始める。 「お母さ…

小さな公園で目を覚ましたのは、手足の生えたひとつのジグソーパズルのピース。 自分がどんな絵の一部なのか思い出せないまま、街の人々に尋ね歩く。 「ねぇ、ぼくはどこのピース？」 探し…

夏休みの午後、あやの麦わら帽子が風に飛ばされました。 追いかけるうちに花の香りやテントウムシとの出会い、お母さんの声――さまざまな瞬間を風が運んできます。 見えないけれど、たしか…

学校には、いまも語り継がれる七不思議がある。 ――そのひとつが「段数の合わない階段」。 噂を半信半疑で試しに行った二人の生徒は、放課後の静まり返った校舎で実際に階段を数えはじめ…

風の恵みで人々が豊かに暮らす「風の王国」。その風を操る能力を持つ少女、ソラは「風の歌姫」と呼ばれ、人々に感謝されていた。しかし、自身の感情が風に影響を与えてしまうことに戸惑い、そ…

「このメールを読んだ人は、必ず 3人 に送ってください」 古びたチェーンメールのような文面を、軽い気持ちで削除した。 しかし翌日から、不可解な出来事と“数字の減少”が重なるように…

駅に立つ、無言の男。 誰かをただ、じっと指さし続けている。 「人を指さしてはいけない」――誰もが知るタブーは、単なる礼儀では済まなかった。 噂では、指を向けられた者は必ず“不幸…

────「知ってるかい　アリー」「どうしたの　アル」 僕たちの会話は、こんな決まり文句で始まる。 　おしゃべりなアルバートは、聞き上手なアレクサンドラとおしゃべりをするのが…

短篇が増えてきたのでまとめました。BL＆BL風な恋愛ジャンル中心（ファンタジーやSF風、妖怪が出てきたりといったものも）の短篇集です。すでに公開していた作品もこちらに。不定期更新…