「不条理 純文学」を含む小説

私はいまどこを歩いているのか、どこへ向かっているのか。 何をしたいのか、いったい何になりたいのか。 何もかもわからない状態で生きている、そんな人間は本当に私だけなのか、どうか。 …

落ちこんだ気分を、衝動買いでまぎらわせるため、あたしはショッピングモールをおとずれた。 なのに財布を忘れてしまって。さて、取りに戻ろうとすると……。

満を持して迎えた大学受験当日の朝、受験会場へと向かう嶋次郎。 右へ左へと曲がりくねりながら、延々と続く坂道の果てに待つものとは一体……？ ※この作品は拙ブログ【机上の変～不条理…

バーン、ガチャッ、ザッザッザッ、スカッ。 可能な限り擬音語に頼り切った無理無茶無謀な実験小説。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。 　htt…

未遂事件にのみ投入される未遂刑事。 何もかもを未遂に終わらせる未遂刑事が繰り出す秘技「未遂論法」とは……!? ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しておりま…

ちなみに、今の我々も同じく、より高次元の存在に見つめられているのではないだろうか……

雨が降る、赤子が泣く、自転車が走る―― 一見なんの関連性もない行動のあいだに見える、運命というほどでもない無数の鎖。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載し…

空は暗く、彼女は一人で浜辺にやって来て、死んだ青い魚が岸に打ち上げられた。 頭痛がして癌が心配。海辺旅館に寂しく滞在。時々、他の部屋からのセックスの音。両親から遠く離れてこの海辺…

新語・流行語大賞の候補語すべてを本文中に使用するという、きわめて不純な動機でのみ書かれたフィクション。 ※この作品はブログ【泣きながら一気に書きました】にも掲載しております。 …

ある朝、私は「あれ」を忘れて家を出た。 しかし特に問題はないだろう。「あれ」を忘れたくらいでは。 何せ「あれ」は「あれ」に過ぎないのだし――。 大事な「あれ」を忘れたとある通勤者…

梨が欲しい？彼女は聞いた。ほぼ懇願したように。しかし、私は肯定的な答えをしなかった。彼女はすぐに堤防決壊のように泣いた。

あらゆる物事には「違い」があり、違わないものなど存在しない。 ではその「違い」とは何か。「違い」がわかるとは何か。 わかればわかるほどわからなくなる「違い」の無間道。 ※この作…

とある料理店のメニューに並ぶのは、いわくありげな料理名ばかり。 それぞれの料理に物語があり、そこから生まれるエモ（感情）がある。 味が感情に宿るのか、感情に味が宿るのか。 グルメ…

　外見は決して美しくない、クラスの女子達からは「そばかすのお化け」と呼ばれている少女、桃原奈津に特別な想いを抱く少年、三城は、彼女と過ごす時間を大事にしていましたが……。高校生の…

白昼夢の中で自分は、裸の少女と体を重ねていた。彼女の肌には、たくさんの傷痕があった。 「夢」の少女を探して、主人公の日常が少しずつずれ始めていく。タンポポ、前世、桃色のうさぎな…

ここは身につけているヘッドホンのサイズが、装着者の権力を象徴する世界。 そんなマギー審司並みに耳まわりが肥大化した世の中で、ヘッドホンを誇示する不毛なマウンティング合戦が、いま始…

金字塔が近似塔で、エレベーターがアリゲーター？ 塔が間違えているのか、塔を間違えているのか。 後藤改め誤答まみれの我が塔へようこそ――！ ※この作品はブログ【泣きながら一気に書…

背が高くも低くもない男と、太っても痩せてもいない男。 定食屋でもレストランでもない場所で出会ったふたりの、 ああでもないこうでもない出来事の顛末――。 ※この作品はブログ【泣き…

先の火球落下騒ぎの真相は、まったく別の、あるひとつの「事件」だった――。 いよいよ地球に降り立った宇宙人の、恐るべき言語能力とは……？ ※この作品はブログ【泣きながら一気に書き…

目的不明のホラ話を吹聴し、劇場楽屋を混乱に陥れる男、それが誰得師匠。 誰もが得したがっているいまの世の中に、誰も得しない、誰も得させない誰得師匠が投げかける無力なアンチテーゼ。 …