「消えてしまう？」を含む小説

震災への追悼の詩です。地震に関連することがありますので、閲覧には注意してください。 あの日、あのとき。覚えている人は沢山いる。でもその中の一人一人は霞んで消えてしまう。

心理カウンセラーの詩織と、相談に訪れるクライアントとのセッションを描きながら、殺される占い師との関わりの真相に迫ります。

私は最近、幽霊が見えるようになった。 いつも同じ幽霊。時間も、場所も問わない。 それはストーカーではなく、見間違いでもない。 幽霊であることは間違いなかった。 なぜならその…

春に別れる人は、春に魅せられたのだと思うし、春に出会った人は春とともに芽吹いたのだと思う。

　定期テストの結果発表。職員室前に貼り出されたその結果を固唾を飲んで見つめる一人の少年がいた。 　少年の名前は一條一。一の家では代々医師を勤めており、一も医者となるべき父親から優…

もしも死んでしまったら。もしも声を発っせられなくなったら。思いを綴れなくなったら。その思いはどこへ？消えてしまうの？それは、ちがう。誰も気づかないだけで、思いはずっとそこにある。