降霊術師東雲翼

@Lgrand

第1話

人は誰しもいつか死ぬ。

でも、死んだら。なにもできないの?

なにも、伝えられないの?

もしも伝えてくれる人がいるのなら。




今、私----倉木桃子ドアの前にいる。

『東雲探偵事務所』その部屋の前に立っている理由は一ヶ月ほど前にさかのぼる。

「入ったら?」

「あ、あ、はい///」

どうやら、外にいるのはわかってたらしい。

「そんで?要件を手短にどうぞ。」

「じつは……」

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