みらいのはね

加部宮 情也

詩 みらいのはね

空、青空らら

いつもその色は変わらない

あの日も今日も、そして明日も

でもそれを見られるのは

いまここに「生る」人だけなんだよ

空の優しい青さと

海の陰

青さの表と裏はいつも

僕たちに希望と恐怖を与えてくる

でもそれを感じられるのは

いまここに「立つ」人だけなんだよ


嗚呼、いつしか僕らは

忘れという人のさだめによって

きっと誰にも残らない

大きな一人や一つの事件は

歴史となって残るのに

それをつくった小さな大勢は

その影にかすんでしまうんだ

いつか、いつの日か

僕らまた笑える日は来るのかな

同じ地を踏む兄弟が

同じ事で笑える日が

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

みらいのはね 加部宮 情也 @taimai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ