「最後の夏」を含む小説

写真部には、3年生の部員が2人居た。 眞鍋澪、そして——部長の神楽蒼空。 澪はいつも突っ走る蒼空に対して、憧れの気持ちを抱いていた。 引退前最後の写真。「夏」がテーマ。 その…

カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】(10首連作部門) 応募作品です。 人は忘れゆく存在だけど、何もかも覚えていると信じてる。 だから、忘れてしまったことに気づいて悲しくなるのです…

身寄りが誰一人としていなくなり、私は無敵の人となった。

　ゲイをアウティングされてしまったことで、吹っ切れた高校三年生の久米香月（くめ　かずき）が、それまで思いを寄せていたクラス副担任の縄手章畝（なわて　あきや）に告白する。たったその…

——この夏、僕はまだ見ぬ海を目指す。自転車で。心で。 山々に囲まれた町で暮らす中学三年生の「僕」は、森の喫茶店で出会った一枚の写真に心を奪われる。そこに映っていたのは、まだ一度…

オカルト好きの女子高生、優・凛・陽菜。 強い絆で結ばれた三人は、凛の転校を前に「最後の夏」を共に過ごそうとしていた。 永遠の友情を刻む証として、彼女たちは地元で“幽霊屋敷”と恐れ…

本土から船で二時間。便は一日二本だけの離島に、男は久しぶりに帰省した。 両腕に抱えた段ボールは、母への贈り物――離れた場所からでも暮らしを便利にできる、最新の機材だった。 やが…

カクヨム甲子園創作合宿　第1回「約束」参加作品です。

40度の8月、僕たちは約束の海へ来た。 ビーチパラソルを立て、二人きりで眺める海。けれど、聞こえるはずの喧騒も、寄せては返す波音さえも、どこにもない。まるで時が止まったかのように…

２０代最後の夏、限界を感じた私はアイドルを引退すると決意した。私を頑なに褒めない励まさないマネージャー雅備（みやび）掬薇（むすび）にやめると伝えれば、特に引き止めることなく事務所…

高校生の頃に書いた作品です。拙作ですが、若さを感じるなと思っています。当時から、大人になった後に公開するつもりでした。

就職活動を終えた大学4年生の夏。内定は取れたものの、「幸せって何だろう」という根源的な問いが頭を離れない。特別な夢もやりたいことも見つからないまま、SNSで輝いて見える友人たちを…

小学6年生の夏。 安村慶は、友達を誘ってきもだめしをすることにした。 場所は、住んでいる田貫町にある墓地。 実は慶は、幽霊が見えて話をすることもできる。このきもだめしは、慶が幽霊…

高校最後の夏、彼女を勇気を振り絞って夏祭りに誘った。 花火を見ながら、そっと抱きしめたあの夜。あと一歩、踏み出せていたら—— 月日は流れ、大人になった僕は、夏のポスターにふと足…

恒例の夏合宿。肝試しと打ち上げ花火。ありふれた高校最後の夏の思い出になるはずだった。――森から“あれ”が現れるまでは。僕、高槻湊（たかつき みなと）を含む参加者23名は、全員死ん…

ある一夜、俺は幼馴染と再開する。 お祭りの最中、たこ焼きの屋台の前でたこ焼きを頬張っていた彼女は、この世のものとは思えないほど美しかった。

高校最後の夏祭り、僕は幼なじみの未菜と一緒に夏祭りに向かうことにした。

カクヨム短歌賞１首部門応募作品 １日１首ずつ公開予定、全12首 あついね

大学の入学式の日、僕は彼女と出会った。 何気ない寄り道、くだらない会話、他愛もない約束。 そんな日々が、かけがえのないものになるなんて、そのときの僕はまだ知らなかった。 これは…