まだ3首です。まだ3首ですが、
その韻律の美しさに惹き込まれてしまうのです。
それにしても、この3首目。
縁側でスイカを食べたことないし
いとこの姉ちゃんだっていないし
上の句と下の句の語尾が綺麗に「ないし」で揃っています。
そして、この短歌の最も凄いところは、
スイカもいとこの姉ちゃんも無なのです。
無を表現することで、その裏側の有を表現しています。
さらっと書かれているので看過されがちですが、
超絶技巧が施されているのです。
さて、タイトルは「あついね」。
今後どんな夏の秀歌が飛び出してくるのか、
待ち遠しくてならないのです。