「別れた彼」を含む小説

別れた彼が置いていった、バニラの匂いのする煙草。彼を思い出して、煙草の煙を眺める日々。 私が見つけた新しい心の拠り所は、やっぱりバニラの匂いがした。

【深川夏眠氏の自主企画「香り（匂い）が主要モチーフの掌短編」への応募作品です】 郁美は彼氏と別れたかったが、その匂いが唯一無二であることから別れを切り出すことが出来なかった。その…

仕事は腰かけ、プライベートは順風満帆な、業界第五位の化粧品メーカー勤務のお固いOL、神野紗良は、結婚退職が夢。 大学時代から付き合っていた一流商社勤務の彼とゴールイン間近！ な…

彼との約束。それは最後の悲しい約束・・・。

　橘瑞樹、23歳。彼は幼い頃に自身の容姿が原因でいじめを受けていた。ただ、それが発端となって一つの夢を抱く。 　 　しかし、現実はそんなに甘くなかった。彼に夢を与え、応援しようと…

北欧の国の、とある民家で飼われている一匹の黒猫。彼は迷い猫だった。おじいさんに拾われ居場所が出来た。ゆっくりとした時間が流れる日々……。 そんなある日、彼はあることがきっかけで猫…