始まってますね、第4回カクヨムWeb小説コンテスト!
ということもありつつ、今回のレビューはコンテスト含むカクヨムをテーマにしたエッセイ・ノンフィクション特集にさせていただきましたー。
こうして選ばせていただくと、書き手のみなさまはすさまじいまでの意志をもってご投稿してくださってることを実感いたします。みなさまが生活に加えて小説を書かれている重みを、応募作や作品を受け取るばかりの私はあらためて胸に刻んでおかねば。
などとついついシリアスな思考を晒してしまいましたが、読み物としても大変おもしろいエッセイ群ですので、ぜひともご一読くださいませ!

ピックアップ

広い目線でカクヨムを見据えた書き手のお話

  • ★★★ Excellent!!!

こちら、他サイトと同時にこちらでも活動を始められた著者さんが、カクヨムを手探りしていくエッセイとなってます。

特徴的なのは、他サイトさんで得られた経験則を実際カクヨムで試して、その過程や結果をご報告くださってる点ですね。
エンタメ全般に言えることですが、多角性というものはとても大事かと思います。
たとえば「狭く深く」とは、けして狭く深い知識で為せるものではありません。関係あるものもないものも、いろいろな「広さ」がないといけないものです。
他を識る著者さんの視野の広さは、逆に「カクヨムのあるべき姿」や「カクヨムの書き手としてあるべき姿」をこの上もなく明確化してくださってるわけです。

そしてさらにはカクヨムコンへの挑戦の記録! これだけのことを経て、ようやく一作が応募されるんだっていう真実を、応募者の方は追体験、読み手の方はあらためて感じ入ることまちがいなしです。
笑わされて拳を握らされて、感じ入らされる――そんな一作です。

(カクヨムなノンフィクション!/文=髙橋 剛)

カクヨムコンに挑んだ書き手の12月

  • ★★★ Excellent!!!

この12月1日からカクヨムへ作品のご投稿を開始された著者さんの投稿日記。
そう、日記です。基本的に毎日“体験記”をご投稿されてるんです。

初投稿作品のPV等々の推移、著者さんの心情の移り変わり、あれこれ試してらっしゃることがどんなふうに結果へ繋がっていくか……ひとりの書き手さんの“今日”をオンタイムで確認できるんですよ。

焦りや不安があって、それでも「好きだから!」の気持ちで書き続けるお姿、胸を打たれます。書き手の方は特に感じるものがありますよね。
だって、苦しいのはご自分だけじゃないんだーって実感できますから。

小説は“言葉”の綴りですが、それはほかの人へ一方的に届くだけじゃなく、心の響きで繋がるものでもあるんですよねぇ。
そんな当たり前のことをあらためて認識させてくれる素敵な日記、カクヨムコンに挑戦されてる方へは特におすすめさせていただきます!

(カクヨムなノンフィクション!/文=髙橋 剛)