始まってますね、第4回カクヨムWeb小説コンテスト!
ということもありつつ、今回のレビューはコンテスト含むカクヨムをテーマにしたエッセイ・ノンフィクション特集にさせていただきましたー。
こうして選ばせていただくと、書き手のみなさまはすさまじいまでの意志をもってご投稿してくださってることを実感いたします。みなさまが生活に加えて小説を書かれている重みを、応募作や作品を受け取るばかりの私はあらためて胸に刻んでおかねば。
などとついついシリアスな思考を晒してしまいましたが、読み物としても大変おもしろいエッセイ群ですので、ぜひともご一読くださいませ!

ピックアップ

あがいてもがいてそれでも這い進む! とある書き手の奮戦記!

  • ★★★ Excellent!!!

著者さんが魂込めた自作をアピールするために挑んだエッセイですが――趣が深い!

読者さんに読んでいただくため、エピソードごとの文字数を調整したり、他の書き手さんからあれこれ学ばれたり、日々のお仕事と執筆の狭間で息切れしたりしつつ、週間&月間ランキングの推移に一喜一憂する。

作品を読んでほしいって思う気持ちを妙に隠すことなく、素直に語れる書き手さんって、実はなかなかいらっしゃらないものです。矜持や拘りなんかもありますしね。
でも、エッセイは“その人”を魅せる(ある意味で)芸ですから、こうして本音と本気を晒していただけると実に感心させられますし、おもしろいのですよ。
加えて書き手さん人口の多いカクヨムですから、この赤裸々さには共感しちゃいますよねぇ。

書くこと、そして読んでもらうことと真剣に向き合った戦記。読み手さんには良質な悪戦苦闘ものとして、書き手さんには参考文献として、それぞれオススメいたしますよー。

(カクヨムなノンフィクション!/文=髙橋 剛)

縦書き表示機能から考える文章デザインの妙!

  • ★★★ Excellent!!!

先ほど実装されました、カクヨムの縦書き表示機能をめぐるエッセイです。
著者さんもおっしゃられていますが、紙媒体(縦書き)とウェブ媒体(横書き)のちがいは思う以上に大きなものですよね。記号や数字の扱いは本当に悩ましいところです。

著者さんは表示のちがいに対する文字組の有り様を確認し、考察して、さらに実践されています。いや、実際にビューワーの横書きと縦書き、切り替えて読んでみると、見栄えや雰囲気が大きく変わるんですよ。

実際の本にはデザイナーさんがいらっしゃり、文字の大きさから字間、行間等々まで、細かく調整してくださってます。
ウェブ投稿サイトは基本的にセルフデザイン含むセルフプロデュースの世界ですので、それをひとつの理論として説明してくださるばかりか、ひと目でわかるよう整えてくださってるこちらのエッセイ、実にすばらしい!

みなさまもぜひ一読いただき、文章デザインについてお考えいただきたく!

(カクヨムなノンフィクション!/文=髙橋 剛)

広い目線でカクヨムを見据えた書き手のお話

  • ★★★ Excellent!!!

こちら、他サイトと同時にこちらでも活動を始められた著者さんが、カクヨムを手探りしていくエッセイとなってます。

特徴的なのは、他サイトさんで得られた経験則を実際カクヨムで試して、その過程や結果をご報告くださってる点ですね。
エンタメ全般に言えることですが、多角性というものはとても大事かと思います。
たとえば「狭く深く」とは、けして狭く深い知識で為せるものではありません。関係あるものもないものも、いろいろな「広さ」がないといけないものです。
他を識る著者さんの視野の広さは、逆に「カクヨムのあるべき姿」や「カクヨムの書き手としてあるべき姿」をこの上もなく明確化してくださってるわけです。

そしてさらにはカクヨムコンへの挑戦の記録! これだけのことを経て、ようやく一作が応募されるんだっていう真実を、応募者の方は追体験、読み手の方はあらためて感じ入ることまちがいなしです。
笑わされて拳を握らされて、感じ入らされる――そんな一作です。

(カクヨムなノンフィクション!/文=髙橋 剛)

カクヨムコンに挑んだ書き手の12月

  • ★★★ Excellent!!!

この12月1日からカクヨムへ作品のご投稿を開始された著者さんの投稿日記。
そう、日記です。基本的に毎日“体験記”をご投稿されてるんです。

初投稿作品のPV等々の推移、著者さんの心情の移り変わり、あれこれ試してらっしゃることがどんなふうに結果へ繋がっていくか……ひとりの書き手さんの“今日”をオンタイムで確認できるんですよ。

焦りや不安があって、それでも「好きだから!」の気持ちで書き続けるお姿、胸を打たれます。書き手の方は特に感じるものがありますよね。
だって、苦しいのはご自分だけじゃないんだーって実感できますから。

小説は“言葉”の綴りですが、それはほかの人へ一方的に届くだけじゃなく、心の響きで繋がるものでもあるんですよねぇ。
そんな当たり前のことをあらためて認識させてくれる素敵な日記、カクヨムコンに挑戦されてる方へは特におすすめさせていただきます!

(カクヨムなノンフィクション!/文=髙橋 剛)