広い目線でカクヨムを見据えた書き手のお話

こちら、他サイトと同時にこちらでも活動を始められた著者さんが、カクヨムを手探りしていくエッセイとなってます。

特徴的なのは、他サイトさんで得られた経験則を実際カクヨムで試して、その過程や結果をご報告くださってる点ですね。
エンタメ全般に言えることですが、多角性というものはとても大事かと思います。
たとえば「狭く深く」とは、けして狭く深い知識で為せるものではありません。関係あるものもないものも、いろいろな「広さ」がないといけないものです。
他を識る著者さんの視野の広さは、逆に「カクヨムのあるべき姿」や「カクヨムの書き手としてあるべき姿」をこの上もなく明確化してくださってるわけです。

そしてさらにはカクヨムコンへの挑戦の記録! これだけのことを経て、ようやく一作が応募されるんだっていう真実を、応募者の方は追体験、読み手の方はあらためて感じ入ることまちがいなしです。
笑わされて拳を握らされて、感じ入らされる――そんな一作です。

(カクヨムなノンフィクション!/文=髙橋 剛)

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