概要
市井ノ徒から外れれば、そいつの前にゃ死生之徒が現れる
人は人から人と見られ人となる。
肉体的に死んでいようと、人に認知されていればそいつは、世界規模の視点で見れば生きいる。
そして死んでからしばらく経ち、忘れ去られれば今度こそ、本当の意味で死ぬ。
それは当然の摂理。
無くてはならない仕組み。
だが、これには欠陥がある。
ソレは生きてるのにも関わらず、人から認知されなくなる事。
ソレが起こるのは精神の困窮が原因であり、
ソレが起こった人間は、段々と己の概念を失い、噂話に食われてしまう。
都市伝説だとか、怪異だとか、妖怪だとか、ソノ物語に侵食され、やがてソレらそのものとなる。
都市伝説に、怪異に、妖怪になる。
そうなった時に現れるのは死生之徒である。
忘れられた人を唯一観測でき、ソノ孤独を埋められる者であり、
人ならざる者に成り行く人を救う事が