うそつき市長～引きこもり探偵の冒険5～

「かっとなった私は、思わず永田にむしゃぶりつき、キスをするようにして彼の舌を嚙み切ったのです。・・・永田はのけ反って倒れ、テーブルの角で頭を打って失神したので、舌を喉に詰まらせたのを知りませんでした」
と一気に秘密の暴露をはじめた。
「・・・・・」
「姉と山崎をすぐに呼んで相談しました。山崎は、永田がすでに絶命している、あとはすべてじぶんにまかせて、すぐにここを出てくれと言いました」
【うそつき市長（最終章）から】

市長は嘘つきの常習犯との悪評があるのを思い出し、「うそついたらはりせんぼんの～ます」のわらべ唄のように、市長に針を飲ませ、小指を切って放置した。
ほとぼりが冷めるまで、身を隠すようにママに言ったが、どこへ隠れたかは知らない。
・・・山崎は、おおよそそんな供述をした。
これは、警…続きを読む