概要
味噌汁の波紋を見ていた義母がつぶやいた。「また誰か死んでしまうよ」
【日間ホラーランキング1位(3/2)感謝】
「……また誰か死んでしまうよ」
味噌汁に波紋を見つけたときに言う、この奇妙な癖をのぞけば、義母は本当に穏やかで優しい人だ。
だが恐ろしいことに彼女のつぶやきどおり、数日後には必ずご近所で誰かが亡くなってしまう。
思い切って夫に相談すると、彼は事もなげにこう答えた。
「あれは別に、霊能力なんかじゃないよ」
(本作は、柴田恭太朗様の自主企画<【三題噺 #134】「波」「嘘」「朝食」>参加作品です)
「……また誰か死んでしまうよ」
味噌汁に波紋を見つけたときに言う、この奇妙な癖をのぞけば、義母は本当に穏やかで優しい人だ。
だが恐ろしいことに彼女のつぶやきどおり、数日後には必ずご近所で誰かが亡くなってしまう。
思い切って夫に相談すると、彼は事もなげにこう答えた。
「あれは別に、霊能力なんかじゃないよ」
(本作は、柴田恭太朗様の自主企画<【三題噺 #134】「波」「嘘」「朝食」>参加作品です)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!味噌汁の優しいイメージが……!!!
味噌汁という日本の食卓には欠かせない一品。
ふんわりと香るおだしの匂い、豆腐やわかめなどの健康的な具材、そして味に深みを与える味噌のコク……こんなに素敵な家庭料理はありません。
しかし本作、タイトルからしてなんというおぞましさ!!!
味噌汁の優しいイメージを微塵も感じさせない、発想力の凄さに圧倒されました。
しかし、タイトルだけではございませんでした。
風変わりな義母の言動に不気味さを感じる冒頭から引き込まれます。
そして半ばで一息つけるような展開になるのですが……物語に終始、翻弄されてしまいます!
ぞわぞわが止まらない短編ホラーの傑作!
是非ともご一読を!!! - ★★★ Excellent!!!味噌汁を見る、ただそれだけでこんなに怖くなるとは……
話の緩急が素晴らしい作品でした。
これはある家庭に焦点を当てた話です。主人公は義母と暮らしているのですが、彼女はとても穏やかな人で、夫婦の生活にも口を出さないし、主人公は自分は恵まれていると思っていました。
しかし、そんな義母にはひとつだけ不気味なところがありました。
毎朝、日課である散歩から帰ってきたあとの朝食で、彼女は味噌汁を睨み出すのです。
そして今日は大丈夫かそうでないか、口にします。
彼女が言うには、味噌汁に波紋ができているかどうか調べているらしく、もしそれができていたら、その日、だれかが死んでしまうというのです。
そんな馬鹿な話があるか、と思うけど、義母の予知…続きを読む