概要
■あらすじ
光陽館大学に通う湯浅由乃(ゆあさ・よしの)盗賊一族の出であった。
由乃が盗みの対象にするのは、予算不足や学界のプライドのために収蔵庫で何十年も放置され、研究の陽の目を見ることのない考古物、通称「漬物」。彼女はそれらを「歴史に対する冒涜」と考え、正しく研究されるべき場所へと届ける家業「オツトメ」に励んでいた。
そんな由乃がバディに選んだのは、ピアスだらけで攻撃的な外見を持つ天才ハッカーの同級生、上椙千英(うえすぎ・ちえ)。二人は伝統的な盗みの技と最新のハッキング技術やガジェットを武器に、腐敗した学界、異形の同業者、謎の勢力「作業班」との戦いに身を投じていく。
■物語を彩る魅
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!和と洋が絶妙に混じった義賊の世界!
タイトルの「オツトメしましょ!」にいい意味で騙されました。流れる展開、爽快なアクションに興奮して一気読みです。最初はルパンを思わせる義賊感がたまらないなと思っていたのですが、「オツトメ」の世界が広がるうちにいつの間にか和の世界に入っていました。これは池波先生の世界ではないか!小鼻が思わず膨らんでしまいます。和と洋がここまで絶妙に混じり合うなんて!最新技術と江戸は隣り合わせになっている、それが可能であることを作者は違和感なく表現しています。
続きはいつ書かれるのでしょう?まだまだ気になる部分があるのです。公開されるのを大人しく待っています。 - ★★★ Excellent!!!Xから来ました、読み専の者です
他の方のレビューを読んで、ちょっと読んでみたくなりました。
まだ一通りサッと目を通しただけですが、専門的な用語などもあり、わからない用語を調べながら、あらためてじっくり楽しませていただこうと思います。
描写のところどころから時代小説の懐かしさを感じつつ、最新式の道具なども多数登場しており、幅広い世代に長く楽しんでいただけるお話のような気がします。
キャラクターの設定が細かく作り込まれており、主人公の二人ばかりでなく、その脇を固めるキャラクターの存在感が際立っています。特に、主人公の祖父世代の二人の味のあるセリフが秀逸だと感じました。
そしてラストの爽快感。
かなりスカッとしました。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!伝統と革新が交錯する、女子大生バディの本格アクション
Xの「登場人物による宣伝」から来ました。
さらっと読むだけにしようと思いましたが、気が付いたら一気に読み終え、レビューまで書く気になってしまいました・・・。
この「オツトメしましょ!」は、家柄や過去から、それぞれ自分を偽って生きている二人が、研究も展示もされない考古物、通称「漬物」を救い出す、痛快なアクションでした。
特筆すべきなのはそのリアリティで、湯浅家に伝わる伝統の「盗み芸」と最新科学の装備品の融合が見事に描かれています。
そのリアリティに裏付けられたアクションやカーチェイスの描写は精緻で、脳裏に情景を浮かべることが容易にできました。
また遺跡発掘など、学術的な分野でもかなり専…続きを読む