卒業写真に写った生徒の首が順番にそっぽを向き始め、やがて後ろを向くと死んでしまう。……だが、写真に写る僕だけがすっ飛ばされてしまった。僕は学校でどんな存在だったのか。思い浮かべながらページを読み進めたが、想像していたそれとは違った。「お前こそ死すべき存在なんじゃないの?」と読者は皆思うのではないか。そして物語の結末に仰天。そうか、私は騙されていたのか。そう気づいた私は第一話を再度読み直した。あまりの驚きに、私の首までもどうにかなってしまいそうだった。
絶対的に自分が正しく、尽くしていると考えるものが、その見返りを、その評価を周りに求めることは、極めて正直な、人間的な感情だと思うのです。自分の優秀さを信じる人間が、その正直な感情に従い続けた先に待つ結末は・・。最後の最後まで疾走感を感じながら、人間の心理の怖さを味わえる。脳味噌が喜ぶ作品です。
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