概要
私は、『ごめんなさい』の数だけゴミ箱に捨てられたキャンディでした
生まれた時から謝ってばかり。
世界が呪わしい。
そんな私が出会った、ちょっとした奇跡。
カクヨムコン11短編応募作
お題フェス『天気』参加作
倉橋ヨエコさんの『涙で雪は穴だらけ』を聞きながら書きました
なにか感じるものがありましたら、そっと反応をよろしくお願いします
世界が呪わしい。
そんな私が出会った、ちょっとした奇跡。
カクヨムコン11短編応募作
お題フェス『天気』参加作
倉橋ヨエコさんの『涙で雪は穴だらけ』を聞きながら書きました
なにか感じるものがありましたら、そっと反応をよろしくお願いします
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!心が弱った時にこちらを読むと、3cm上を向いて歩こうという気分になる。
短編のレビューは非常にむずかしいのですが…とっても推したいので書きます。
こちらの短編は、自分の心が弱った時にこそ、3cm上を向いて歩こうという気分にさせってもらえる作品です。
「ごめんなさい」を口癖のようにしてしまった主人公の語りから始まります。
必要とされない人間と根付いてしまった心の闇は深く、それはまた新たな負の感情と反射的に自分が悪くないのに謝るという行動を呼び寄せます。
そんな中で降る雨。
傘もない、自分は転がされたキャンディのようにちっぽけだと鬱々とした主人公の前に降り注ぐ飴。
空から飴が降ってきた。上を見ますよね。雨ではなくて飴です。
包み紙をひらいてそっと口に入れた瞬…続きを読む - ★★★ Excellent!!!拾い上げて、包みを開けて、「ああ、そういう甘さだね」
希望ではない
成長でもない
でも確かに、味を知った
この短編は、その控えめで確かな一点から、最後まで離れない。
語り手は、幼いころから何度も否定されてきた。
理由を問われ、居場所を測られ、そのたびに差し出せる言葉は
「ごめんなさい」しかなかった。
謝罪は癖になり、やがて自己認識そのものになる。
投げ捨てられたキャンディが、そのまま自分の価値に重なっていく描写は、静かで、逃げ場がない。
雨の中、傘を持たずに立つ場面で、世界は一度、完全に敵になる。
恨みも呪いも、みっともない感情として自覚しながら、それでも抱えてしまう。
やがて雨は上がり、
花のように一斉に開き、
また一斉に閉じる傘が、…続きを読む