概要

ラララララ、天使、私、空、ララ。
私は天気を描いてきた。
雲のない蒼天、舗道を濡らす雨、遠くで鳴る雷、視界を覆う霧、雪を孕んだ雲。
そこに善も悪もなく、意味も意図もない。ただ起きては消える現象として。
けれどある日、それらに意味が与えられた。
父が起こした事件をきっかけに、私の絵は世界の不安や暴力を映す鏡として解釈され、静かな風景はいつしか忌まわしい象徴へと変わっていく。
誰も私を見ない。
意味を与えられた表現は、やがて制御不能な力となる。その奔流の中で、私は最後の「作品」を完成させようと走った。
  • 完結済1
  • 3,459文字
  • 更新
  • @tukaike

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