概要
――それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王によって侯爵領を奪われ、没落した姉妹。
誰からも愛される姉は聖女となり、私は“支援しかできない白魔導士”のまま。
王命により結成された勇者パーティ。
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い。
そして――“おまけ”の私。
前線に立つことも、敵を倒すこともできない。
けれど、戦場では支援が止まれば人が死ぬ。
魔王討伐の旅路の中で知る、
百年前の英雄譚に隠された真実。
勇者と騎士、弓使い、そして姉妹に絡みつく過去。
突きつけられる現実と、過酷な選択。
輝く姉と英雄たちのすぐ隣で、
「支えるだけ」が役割と思っていた少女は、何を選ぶのか。
これは、聖女の妹として生きてきた“おまけ”の白魔導士が、
やが
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- ★★★ Excellent!!!ぼくはあなたについていくことに決めた
世界を救うであろう完璧な聖女、の妹が主人公なんです。
美しく聡明で、強大な力を持つ聖女アリシア。その妹であるセレナはちょっと影が薄い。本作の主人公は光を放つ姉ではなく、その影が薄い妹の方。セレナ、すなわち「聖女の妹」です。
あまりに完璧な姉の後ろで、少しばかりの劣等感を感じつつも、姉を慕い、何よりも姉に愛され、やがて、姉のようにはなれなくても自分はこの姉を出来うる限り助けていこうと心に決める妹セレナ。
強大な力を持つ女神のごとき姉。彼女に熱い視線を送る勇者、王族、騎士たち。そこから一歩引いて立つ妹は、姉に対する憧れや嫉妬、愛情、ときに天然ぶりを発揮する姉に母性愛すら感じます。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「おまけ」なんて言わないで。健気な彼女を全力で抱きしめたくなる物語。
太陽のように人々を惹きつけ、中心に立ち続ける聖女の姉。 そんな姉は誰よりも妹を大切に想い、慈しんでくれます。けれど、周囲の目が姉にばかり注がれるなかで、妹はいつしか自分を「ただのおまけ」だと思い込むようになってしまう。
姉の愛を信じているからこそ、言葉にできない寂しさ。 自分の凄さに気づかず、一歩後ろで微笑む彼女の健気さに、胸が締め付けられます。
でも、読者である私は「もっと彼女を見て! 褒めてあげて!」と叫びたくなる衝動が止まりません。 彼女の頑張りが正当に報われ、世界にその名が響き渡る日を楽しみに、最後まで追いかけたいと思います。 - ★★★ Excellent!!!「聖女の妹」への期待に、静かにワクワクする物語。
猫屋敷むぎさんの、
雰囲気の良いファンタジー作品です。
「おまけの白魔導士」という興味深い立ち位置と、一歩引いた主人公を通して、周囲のキャラクターの魅力が引き立つ描写がお上手で、序盤からワクワクしました(ΦωΦ)
壮絶な過去を持つ姉妹。
貴族たちがこぞって引き取りたいと願う、光のような姉。
幼い頃から優しく、魅力的で、誰からも愛される存在。
そんな姉に憧れながら育った妹セレナと共に、
二人は孤児院からアカデミーへと進みます。
案の定、姉は光として称賛され――
妹セレナは支援として、静かに影になっていく。
「聖女の妹」
そう呼ばれるようになり、それでも変わらず、
優しく在ろうとする姉…続きを読む - ★★★ Excellent!!!凛と立つ姉妹の絆
第一章・アカデミー編までを拝読してのレビューです。
魔族との戦いの中にある国、家と領地をなくした白魔法を持つ姉妹が主人公です。
姉は早くから聖女の輝きを持つ……となれば姉妹格差ものかと思うでしょうが、この姉妹は強い絆で結ばれています。
関わることになる勇者やタンク、エルフたちもどうやら悪人ではなさそう。やや鼻につく言動をする同級生の貴族すら、なんだかおかしみをたたえています。登場人物たちが記号ではなく人間的なあたたかさを持っていることが、この物語のいちばんの推しポイントだと感じました。
凛と貫かれているのは主人公の空気感だけではなく、作品全体をおおう「誰かを想う心」です。
人々の弱さ、そして…続きを読む - ★★★ Excellent!!!こういう作品を待っていました
少しずつじっくり読み進めたいと思い、まだ序盤までしか読めていませんが、その段階でも確かな文章力を感じました。
描写がとても丁寧で、文を追うごとに情景が自然と頭に浮かんできます。
何より読みやすく、物語の世界にすっと入り込める点が印象的でした。
私自身も、こうした文章を書けるようになりたいと感じさせられます。
タイトルや、ヒロインが事故死するという導入からは、いわゆる流行りの転生ものを思わせますが、物語を追っていくうちに、王道ファンタジーとして素直に読み進められる印象を受けました。
作者様のプロフィールにある
「基本、甘々だけでは終わらない試練多めのハッピーエンド派。
“ざまぁ”も好きで…続きを読む