虐げられて育った17歳のフィナスには、誰にも言えない秘密がある。動物や魔物と話せること、そして魔法の天才であること。けれど彼女自身はそれに全く気づいていない。竜と会話して王国最高位の魔法使いを救い、入学試験では無詠唱の上級魔法で試験官たちを震撼させる
――それでも本人は「何か間違えたかな?」と首を傾げるばかり。
黒猫テネロペと小鳥ピュアという個性的な仲間、禁忌とされる能力、そして自分の実力を全く理解していない主人公。この無自覚さが生み出すギャップが最高に面白い! 虐待から解放され、やっと掴んだ学びの場で、フィナスはどんな騒動を巻き起こすのか。成り上がり×学園×ファンタジーの王道を、ユーモアたっぷりに描いた続きが気になる作品です!
まさ様の作品『見習い魔女の内緒話 〜えっ、これって禁忌だったのですか?〜』は、心がほぐれるような優しさと、じんわりとした温もりが染みわたる作品です。
失敗や孤独のなかで小鳥や黒猫に支えられながら、少しずつ勇気を手に入れるフィナすの姿がとてもリアルで、まるで自分のことのように共感してしまう人も多いはず。家族との関係の再生や、王都で出会う多彩な仲間たちとの交流は、日常のささやかな幸せや優しさの大切さを思い出させてくれます。
異端や偏見という壁にぶつかりながらも、自分だけの魔法や生き方を見つけていくフィナスの歩みは、居場所を探している人や、自信を持てずにいる人にそっと寄り添ってくれるでしょう。読むほどに、小さな希望や友情を大切にしたくなる物語でした。
主人公の少女、フィナスは、両親に死別。伯母さんにひきとられ、伯母さんの経営する料理屋で働く毎日だった。
伯母さんはフィナスに辛くあたり、「グズ」とさんざん罵る。
懸命に働くフィナスは、料理屋の皆から愛されていたのに……。
そんなフィナスには、ある秘密がある。なんと動物と話ができるのだ。
そして、親から受け継いだ魔法書で、独学で魔法を会得した。
本人は知らない。
その魔法がどんなに強力で、まわりの度肝を抜く威力であるかを────!
上京したフィナスは、自分の道を見つけるべく、魔法学校に入学を目指す。
かっこいい王子様キャラと、どきどきの恋愛が……あるかも。
キー!! と嫉妬をむけてくるお嬢様を、ぎゃふん、と言わせる展開が、これから待っている……かも。
都に渦巻く陰謀や、過去の戦争の因縁が、これからフィナスを巻き込んでいく……かも。
まだ話は中盤なのですが、おもしろくなりそうな芽がむくむく育っています。
フィナスさんの善良なキャラ、自分の力量への無自覚さ、新しい場所へいき、チャレンジしていく緊張と初々しさが良く描かれていて、応援したくなる主人公です。
物語に時々さしこまれる、あたたかい人情に、ほっとします。
おもしろいですよ!
おすすめです。
見習い魔女フィナスは辺境で慎ましく暮らしていました。
彼女は人助けをしたせいで、職場を追放されてしまいます。
かくして、お人好しの見習い魔女フィナスの旅がはじまります。
本作の魅力はなんといっても主人公フィナスです。
田舎っぺぶりと魔女としての実力、そしてお人好しな性格が、実に良いバランスで健気で魅力的なのです。
現在、フィナスは王都の学園に入学したところです。
イケメンも出てきました。
女主人公モノ、学園モノが好きな方にお勧めします。
フィナスの友達、小鳥のピュアと黒猫のテネロペもかわいいので、モフモフ好きにも。
追放モノですから、ざまぁもありますよ!