とはいえ一人じゃ卵は拾えないので

 さて、ここからが重要である。


 筆者は残念ながら、体が一つしかない。

 なので、MAX頑張っても人一人分のマンパワーしか捻り出せない。

 ついでに言えば、打算的だし趣味嗜好も偏っているため、欠点だらけに映るだろう。

 更に言えば、筆者はペンネーム通り「お仕事中」の合間を縫って執筆やレビューを行っているので、仕事が立て込んだりするとまともにカクヨムに触れないことだってある。

 つまり、一人以下の出力でしか、卵たちの事をカバーすることができない。

 カクヨム内に無数に存在する卵をカバーするなど、到底無理だ。

 圧倒的人手不足である。


 さらに言えば、カクヨムというプラットフォームである。

 このプラットフォームが卵たちの育成環境にふさわしい場であり続けるためには、相応の手入れが必要だ。

 だが、規模が規模のため、人一人がちょっと手を加えただけでは適切な状態を維持ができない。

 カクヨム運営もいろいろな企画でプラットフォームを大きく盛り上げているものの、最終的にはユーザー次第である。

 ユーザーが卵たちを優しく迎え入れるような土壌を育まねば、卵は生まれ落ちた瞬間割れるのである。



 なので、卵を脱却したという自負のある諸兄らの「善意」に、今一度助けを求めたい。


 打算的でもいい。

 積極性が薄くてもいい。

 趣味など自分の都合の方を優先させても勿論問題ない。


 卵を守り育てる事、つまりスコップに、協力してはいただけないだろうか。

 きっとまだ見ぬ卵たちも、それを望んでいるはずだ。


 協力したいがレビューが書けない、というのであれば、筆者が(ややスパルタ式だが)レビューの書き方について一説論じているので、それを参考にしてほしい。

・我流レビュー論 ~推したい作者の自己肯定感を爆上げする良質レビューを書くには~

 https://kakuyomu.jp/works/16818093094600204629

 とはいえ、本エッセイのような書き物をここまで読んでくださっている諸兄なら、このようなものの力を借りずとも、相応の文章力でレビューが書けそうな気がする。

 だが、「一押しのきっかけが欲しい」というのであれば、微力ながら背中を押させていただこう。



 結果的にその卵が空を羽ばたく鳥と成らなくとも、お互いのスコップした・されたの経験の有無は大きい。

 そのノウハウは脈々と受け継がれ、新たなる卵を受け止め育てるための良き土壌となるのだから。

 そしていつかその土壌に金の卵が産み落とされ、まだ見ぬ大傑作を生みだすかもしれない。

 それは創作界隈を全体的に盛り上げる事にもつながる。


 スケールがデカい話だが、こういうのは小さい事からコツコツとやらねば成立しない。

 塵も積もればエベレストだ。

 逆に言えば、小さなことを積み重ねられないところに大きな成功は訪れない。

 ありふれたラノベと違ってリアルにチートなどないのだから、それでドカンと全部解決、というわけにはいかないのだ(というか、そもそもチートとは不正なので、咎められたり恥ずべきもののはずだ)。



 今よりもっと面白いカクヨム、今よりもっと面白い創作界隈の訪れを、筆者は待ち望んでいる。

 さあ筆者と共に、エベレストより高い山で黒ギャルのケツみたいな煮卵を食べることを夢見つつ、卵を守り育てよう。


 では、良き創作ライフを。

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卵は守って育てにゃならんのです お仕事中の情シス @SE_Shigoto_Shinagara

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