この恋、再起動につき。

「もう恋なんて、二度としないと思ってた」 ──それでも、あなたの優しさが、私を変えていく。

元彼に裏切られ、心も体も深く傷ついた経理部のエース・鮎川つぐみ。 恋愛も結婚も、もう自分には関係ない。そう思っていた彼女の前に現れたのは、社内で“冷徹王子”と噂される弁護士・楢崎峻。

「建前でいい。俺の“彼女”になってくれないか？」

同期として始まった関係は、やがて心の距離を縮めていく。 過去の痛みを抱えたまま、それでも誰かを想うこと。 優しさに触れ、戸惑いながらも惹かれていく気持ち。 そして、心も体も、もう一度誰かと繋がるということ──

これは、過去に傷ついたふたりが、ゆっくりと愛を育みながら、人生を共に歩む決意をするまでの物語。 恋に臆病な大人たちが、互いの痛みを抱きしめながら、“本当の愛…続きを読む