概要
お時間までちょっとした遊びをどうでしょう
書き下ろし自主企画「しりとり」参加作品です。
待合室で電車を待ち続ける男の前に、キャリーケースを引いて現れた女。
待合室で電車を待ち続ける男の前に、キャリーケースを引いて現れた女。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「しりとり」とともに少しずつ浮き彫りになっていく二人の秘密。
本作はとある田舎の秘境駅にて、主人公の壮介が謎の女性に出会うお話です。謎の女性は突然「しりとりでもしませんか」と提案してきます。
田舎ゆえに次の電車が来るまで長時間待たなければならない壮介は彼女の提案を受け入れ、しりとりを始めます。
ストーリーを読み進めていくごとに、読者はだんだんと言い様のない違和感に襲われます。
「あれ……この二人、どこかがおかしくない?」と。
「しりとり」の使用ワードとともに少しずつ浮き彫りになっていく真実。あまり経験がないような独特な読後感で、面白く読ませていただきました。
筆致が非常に丁寧で、田舎駅の雰囲気がよく伝わってくる文章です。情景描写がお…続きを読む