隠れ里春秋　第一部　千両首の影守

　主人公の曾良航（そらわたる）は、京都洛北にある大雲寺の力者見習いをしていた。そこを主管する実相院の坊官からある仕事を依頼される。依頼とは、過激な尊王攘夷志士から命を狙われている高官の命を護れというものだ。高官の名は岩倉具視、彼の首には千両の賞金が掛けられているという。但し実相院側も、尊王攘夷志士から狙われたくないため、この仕事を分からないよう密かにやってもらいたいと頼む。航は実相院の警備をする寺侍という身分になり、岩倉具視を凶刃から護る仕事に就く。
　幕末の志士達が暴れるなか、航と少し風変わりな高官岩倉具視、二人を取り巻く仲間達の冒険が始まる。
　第一部の舞台は、京都洛北と若狭！
　　第一章　千両首の影守　（岡田以蔵登場）
　　第二章　僧正坊七神器　（若狭へ）
　　第三章　大雲寺の決闘　（…続きを読む