概要
欠落、穴は十六年と六か月の時をかけてじわじわとその体に表れ始めた
ピアスの交換をして、一つのベッドに眠る二人の少女を書いた純文学作品。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!16歳の心がとてもリアルに繊細な感覚描写で描かれている
すごく繊細な感覚描写に驚かされました。
ピアスの穴という「欠落」を軸に、少女たちの身体の傷と心の空白、生と死への揺らぎがビシビシ伝わってきました。これも、繊細な感覚描写があってこそ、のこと。
血や痛みの描写は生々しいのに決して刺激的ではなく、どこか透明で美しい印象が残ります。
登場人物たちの危うい距離感や、「今死にたい、でも来週公開の映画を観たい」という矛盾を自然に抱える十六歳の心も非常にリアルです。
こんな繊細な気持ちをとっくに忘れてしまっていた、汚い大人になってしまった私の目に、この文章たちは鮮烈に飛び込んできました。
読む人を選ぶ作風ではあると思います。
ただ感性に響く人に…続きを読む