言葉のひとつひとつが過不足なく、心の不足分を表している。ピアスホールは物語の中で比喩的に、そして象徴的に扱われる。思春期特有の全能感も足元が揺らぐ不安定な脆さもどちらも持っていて、それらは矛盾せずにピアスホールのような欠落に帰着する。ひとこと紹介に選んだ言葉は、本文からの引用だ。「カタルシスが足りないからダメだよ」この一文に私は惚れた。
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