概要
唯一無二より再現性。奇跡を仕組みに変える聖女の異世界改革譚。
「さあ、──仕事の話をしましょう。」
現代日本のコンサルタントが転生したのは、異世界の聖女だった。高貴な身分をフル活用して優雅なスローライフを夢見るも束の間、その世界の聖女は、ありとあらゆる役目をこなす『唯一無二』の存在だった。
(冗談じゃない、話が違う。前世と同じ轍は二度と踏むものか。)
(隠居する──可及的速やかに。)
そう決意したルツィアは、前世の知識を活かして聖女業務の可視化・改善に奔走する。すべては穏便な引き継ぎをした上で気持ちよくリタイヤするために。
しかし、そんな個人的な思惑からはじまった改革は、教会の権威、王国の政治──そして聖女という存在、制度そのものを揺るがしていくことになる。
自身の唯一性が最大の壁として立ちはだかる中、聖女ルツィアはいかにして隠居を果たすの
現代日本のコンサルタントが転生したのは、異世界の聖女だった。高貴な身分をフル活用して優雅なスローライフを夢見るも束の間、その世界の聖女は、ありとあらゆる役目をこなす『唯一無二』の存在だった。
(冗談じゃない、話が違う。前世と同じ轍は二度と踏むものか。)
(隠居する──可及的速やかに。)
そう決意したルツィアは、前世の知識を活かして聖女業務の可視化・改善に奔走する。すべては穏便な引き継ぎをした上で気持ちよくリタイヤするために。
しかし、そんな個人的な思惑からはじまった改革は、教会の権威、王国の政治──そして聖女という存在、制度そのものを揺るがしていくことになる。
自身の唯一性が最大の壁として立ちはだかる中、聖女ルツィアはいかにして隠居を果たすの
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!誰が聖女を『殺す』のか?
聖女、あるいは聖人とはどのようなものか。
『神の力を借りて、その人にしかできないことをする人』。定義を広めに取ると、おおまかにはそのようになるはずです。
誰もが同じことをできるのなら、その人は「特別な存在」ではない。つまり聖女/聖人ではない。定義を裏返すとそのようになりますね。
さて、このお話の主人公は前世コンサル。転生してみたら聖女でした、というところからお話が始まります。彼女の専門分野は『標準化』。『その人にしかできないこと』――つまり属人的なものを、『誰にでも可能なこと』にしていくお仕事でした。
転生してきた彼女の目の前にあるのは『聖女にしか為しえない』ことの山。主人公は聖女を「業…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異世界✖️コンサルタント
「異世界」と「聖女」は、いわば鉄板ネタで、やり尽くした感がありますが、この作品は一風変わった聖女様が、現代知識で既得権益や悪習を変えていく物語です。
王国や教会の腐敗を成敗!ではなく、ひたすらに聖女に課せられた【業務】を効率化する主人公。
偶然にそれぞれの問題に対応出来る人物が仲間になったり、超有能な部下が味方についたり…などのご都合展開ではなく、聖女に転生した主人公が、ひたすらに業務改善に邁進する姿が、とにかく面白い。
業務の効率化や標準化を検討していくのは、現代的な社会システムでのみ成立するイメージですが、上手く異世界の社会システムに組み合わせていると感じます。
まだ物語が始まっ…続きを読む