概要
ひとりの人間は、世界を塗りつぶせるか
正教新暦第19期。中央大陸東の果てに位置するノーレムリア帝国は、国内に様々な”古史的遺制”を色濃く残しながらも、先進の西方諸国を手本に「文明化」を推し進めつつあった。さらなる抜本的改革を目指し大望を抱く皇太子ニコルスは、恩賜大学の講義に臨席した折、影の薄い、大人しげな青年ボリス・イリイチと邂逅する。
※「小説家になろう」「タテガキ」に同時掲載中。
※「小説家になろう」「タテガキ」に同時掲載中。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!"物語" を紡ぐ存在に心から祈ります
どうか、異世界風に、少しだけ自己紹介をさせてください。私は、フォルモサ共和自治領の南方にある小さな町に生まれた内科医です。フォルモサ共和自治領の子どもたちは、歴史上の多くの小国の国民と同じように、いくつもの言語を学ばなければなりません。小学校のとき、学校の教科書と授業で学んだのは「本土語」でした。この言語は、この島で暮らす人々が数百年にわたって話してきた言語で、本来は文字を持っていませんでした。百数十年前になって、サンテネリ共和國から来た正教の僧侶たちが、フォルモサの民衆のためにラテン化された文字を設計し、聖書を翻訳し、学校と病院を興しました。多くのフォルモサの青年たちは、のちにサンテネリへ…続きを読む