概要
——彼がいなければ、この国はもうなかった。幼少期に起こした魔力暴走事故により、表舞台から追放された王子アルス。
寄宿学校卒業後、館の図書管理と兵団管理を任され過ごしていたが……
周囲の人間と過ごす時間を大切に噛み締める中、情勢や思惑に翻弄され、時に傷つき、ぶつかりながらも困難を乗り越えていく。
仲間に支えられ生きるアルスは、やがて再び歴史の表舞台に引きずり出されることになる。
・執事やメイドというよりは、家政婦長(ハウスキーパー)や従者(ヴァレット)がでてきたり
・騎士というよりは、大佐や少尉がでてきたり
・魔法と言いつつ科学技術が発達していたり
・議会とか新聞とか政治とかでてきたり
・産業革命後から20世紀初頭くらいまでのイギリスをまぜこぜにしてフ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!王道(今のところ)で魅力的な成長物語
中世から近世に代わる時期にヨーロッパに、少々の魔術の要素が加わった世界。
そんな国の王子が、本作の主人公。
しかし王子と言っても煌びやかな宮廷に住む訳でもなく、ある事件によって父王に疎まれ、不遇の身となっています。
しかしそんな境遇にも腐ることなく、また突き抜けることもない彼に好感と、そして「殻を破れない」という共感を抱いてします。
つまり、魅力的なんですよ。
そんな彼ですが、ある事件を切っ掛けに変化が……。
不穏な世情を背景に、彼をとりまく世界がどう変わっていくのか、また彼が世界をどうかえていくのか。
物語はまだまだ途中(2025年7月11日現在)、これからの展開が楽しみです。 - ★★★ Excellent!!!この誇りを、否定させない
最新話まで追いついたので書きます。
ストーリーはあらすじにお願いします。
なんと言ってもキャラの成長が本作の持ち味です。ここは外せません。
主人公アルスだけでなく、落ちこぼれと訳ありの集まり同然だった第6近衛兵団の面々が日常を過ごす中で変化していきます。
ときに新たな発見や危機。そして、別れ。
1つのシーンを読む事に彼らの伊吹を感じます。
もう1つは、その気高さですね。アルスを始め、曲がらない在り方はカッコよすぎます。
持つ者の義務。自分は古代ローマ史。特にハンニバルやカエサルの時代が好きなので、よりノブレス・オブリージュを体現して見せるアルスたちにはそのままに前へ進んで欲しいと思…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読めば読み込みほどに、このお話と主人公の先を見たくなる
主人公のアルスの成長と周囲の取り巻く状況と世界観が見どころと言えましょうか。
この本編と関わる「ある王国の青年士官の決意」の主人公たちともいえるジャックが彼を支えていきます。この短編を読んでから最初から読むのをおすすめします。
第六近衛兵団編はアルスがジャックやギブソン、ユーフェミアに支えられて、日々をこなしていくのですが、短編を読んだ人にとって、ここのお話はたまらないものになるかと思います。ここのお話はジャックに対するアルスの信頼、ジャックの忠心が言葉に表せないくらいに良いです。
第六近衛兵団編が終わったあと、アルスがどのように成長していくのか。何を見ていくのか。彼に寄り添って見守りたくな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読めば読むほど面白くなる
読み始めや前半面白い作品もありますが、こちらの作品は少しずつエンジンをかけるように読み進めるほどに面白くなっていきます!!
主人公アルスも好感が持てる性格で素直に応援したくなりますし、成長していく過程も見どころの一つ。
何よりも男同士の絆や、仲間としての想いやりなどが積み重なるほど、心に熱いものが込み上げてきます( ; _ ; )!
個人的にはジャックとの関係性が、いいなぁ……としみじみ思っているのですが。
ジャックが気になった方は是非読んでみてください♪
きっと一人は心に響くキャラクターがいます!
どのキャラも個性的で、背景が気になる人物ばかり……オススメです(^^) - ★★★ Excellent!!!静けさの中に確かな重みのあるファンタジー
読みながら、冷たい洞窟の中で独り何かを模索する少年の姿が見えてきます(何言ってんだお前)
幼い頃に起きた事件のせいか、成熟したような落ち着きを持つ、一国の王子なのに国王から冷遇されている少年アルス。彼とかかわることになる第六近衛兵団の男たち。烏合の衆のような彼らでしたが、彼らと交流するうちにアルスくんも少し前向きになってきて……。
男同士の静かだけど情熱を感じる友情に私もじんわりきていたのも束の間、突然下された仲間の辞令。今まで積み上げてきたものが砕け散る音。これからどうなっていくのか、気になります。
男たちの熱き絆的なの(しかも軍人!)に弱いので、読みながらハラハラしておりま…続きを読む