泡沫少女は願わない

　50年ほど前から人類の危機というものが起きている。それに対処するのがここ最近の人類史だった。
　多分、私も何かをしないといけなかったのだろうけれど……怖くなって、この小さな部屋に逃げてきた。だから、この小さな部屋で今日も彼女と出会う。
　彼女との時間は穏やかで平和で、人類の危機なんか無いことのような気がする。
　けれど……彼女はどこまでも一線を引いている。そんな気がする。でも、私はもっと彼女のことを知りたい。

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