先生は、私なしでは息もできない 〜ポンコツ天才作家と世話焼き女子大生の完全管理イチャラブ〜

【稀代の天才、生活能力ゼロ。】

響 塔子（ひびき とうこ）、28歳。
人間の深層心理を抉る、重厚なミステリーで人気の天才小説家。
しかしその実態は、食事も睡眠も忘れ、税金の支払い方も知らず、左右違う靴下を履く……生活力ポンコツなダメ人間だった。

十月 詩音（とつき しおん）、20歳。
塔子の熱狂的ファンであり、現役の女子大生。
高校時代、栄養失調で倒れた塔子を助けたあの日、彼女は決意した。
「この国宝級の才能を、飢え死に（あるいは社会的破産）させてはいけない」と。

保育士の夢を捨て、塔子の「確定申告」のためだけに経営学部へ進路変更。
在学中に秘書検定まで取得し、塔子のマンションで同棲（おしかけ女房）を開始する。

「塔子さん、朝ですよ。ご飯にしないと、私が食べちゃいますよ」
「んぅ………続きを読む