最強"だった?"おいぼれジジイと魔法使いの孫娘の冥土への道を辿る旅
- ★★★ Excellent!!!
余命一年。一度に歩ける距離は三百歩。そんな老剣士クレインが孫娘と共に、かつての友が眠る地へと人生最後の旅をする。
会う人には老いぼれジジイ、口から出るのは呆けて時代錯誤な発言ばかり。でも、剣の腕は最強。
流れる戦闘描写に、ちょっとのギャグと、真面目な人間模様。どれもこの世のように生きていて、心臓の拍のように時代と流れを刻んでいる。
老いぼれジジイ、クレインは果たして、死ぬ間際に何を見るのか。周りの人々は何を感じるのか。
読者に生き切るとは何かを問う作品です。
是非、ご一読ください。