つよいポケモン よわいポケモン　そんなの ひとの かって

少しだけ昔懐かしのデスゲーム系物語。
1万人の甘い言葉に誘われた一般人は、突如としてデスゲームに巻き込まれる。
主催者の目的はただ一つ【皆様の才能を開花させろ】
果たして、主人公の誠、そしてその友人や仲間らは生き残ることが出来るのか。

こういうのはいわゆる、知識比べだったり、より残酷な方法を使ってクズがざまぁされるかを主題に書かれたりするが、この作品の面白さは【人間性】を内省して貰おうとしてるとこにある。

人間の長所と短所は常に裏表で、クズな奴は積極性があったり、優しい奴は消極的でなかなか足が動かない。
才能って言葉は常に曖昧で、なんとなく皆がそれを求めるけれど、いくら言葉を重ねたところで、自分が自分であるという才覚以上のものはない。

作品のモブたちは生き残ること、自身の才能を見つけることに必死だ。

生命が懸っているからこそ、自分に向き合い、他人を蹴落とし、時に無責任に他責しながら、才能という自分自身と向き合っていく。

才能という言葉の先に、果たして何が残るのか。
強さとは何か、弱さとはなにかを頑張って問い続けてくれる優しくて残酷さもある作品です。

そして、そんな貴方に贈る言葉。

【つよいポケモン よわいポケモン　そんなの ひとの かって

ほんとうに つよい トレーナーなら　すきなポケモンで かてるように がんばるべき　

いいわよ　あなた　だいじなこと　わかってるわね

さきに すすみなさい チャンピオンが あなたを まってるわ】