切なく、そして優しく紡がれる物語に癒される

遠い日の、叶えられる事の無い約束。過去に囚われてしまった主人公が、不思議な少女と過ごす夏の欠片。

丁寧に綴られた言葉達は、読み手である私達に、遠い夏の日の情景を見せてくれる。
夕焼け、夏の日差し、葉桜、キラキラと光る川辺や海……どこを切り取っても、素晴らしい。

少しずつ変化していく、主人公の心情も気になるところ。果たして彼は、再び前を向いて歩き出せるのか。
切ないテーマなのに、癒しを感じる。じっくりと読みたい作品。

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命を預けた夏

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