ああ、なんと面白い死であることか!

創意工夫を凝らし、『死』の色に彩られた作品世界。一片の隙もない克明な描写。
そしてこの作品特有の『死』の在り方の前に集い、振り回され、動き回り、冷たく戦う登場人物たち。
こんな巧みで味わい深い作品をコンテスト終了直前まで見逃していたことが残念で、残念で、本当に残念でならない。
どうか読んでみてほしい。プロローグというトンネルを潜り抜けたその先には、今まで見たこともないくらいに活き活きとした死の世界が待っているはずだから。

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