芥川龍之介の「神々の微笑」を思い出しました。短いけれど深みと余韻のある佳作です。まさか、稲八金天とマニアックな存在が出てくるとは思いませんでした。
山に潜った男の話です。描写が丁寧ですね!この短編の中にはその光景をイメージするための説得力がいくつもあります。そしてしびれたのは最後のオチ!哀愁漂うセリフ、そこにいきつくまずい煙草の味、くせになりそうな読後感を覚えました。次の話にも期待して、星3つ送らせて頂きます。