どの話も読んだことがあるようで、予想の上を行く結末ばかり。一口にホラーといっても様々な味わいの顛末で、読み進めることに飽きが来ません。 ひとつの話がコンパクトで読みやすく、時間もかかりません……が。 読み終えた後の「余韻」は、目を通していた時間よりもはるかに長く残るかもしれません。それだけ一話ごとの印象が強く、質の高いホラーが楽しめます。 ホラーとしての完成度もさることながら、オチのつけ方はどれも秀逸。ショートストーリーのお手本としても読みごたえのある作品です。
世の中の真理をついた恐怖を与えてくださいます。現実と妄想の区別がつかなくなってきそうなぐらいに、秀逸です!
心霊系ホラー人間って怖い系ホラー意味が分かると怖い系ホラーどことなくSFの雰囲気を感じるホラーありとあらゆるジャンルのホラー短編集です。全話に共通しているのは「後引く恐怖」のみ。ふとした時に何度も思い出してしまう、そんなお話です。
あるある~って読んでたら、あれ? やっぱりないかな、と思い。またしばらく読むとあるある~、いや、やっぱりない? なんて自問自答を繰り返す。あるのかないのかハッキリしろよ自分!!この感覚は読まなくては分からない!!
短く切れ味鋭いホラー集です。ほぼ全編通して共通するのは、登場人物は決して特別な人間ではないということ。霊能力があることを吹聴したり特異な体験を求めたりはしない、ごく普通の生活人。実はその平穏な生活は、まるでコップのふちギリギリまで水で満たされたようなもので、わずかな振動を加えるだけで破局してしまう。これらのストーリーのなかの人物に自分は決してなり得ない、と言い切れないところが、この作品の魅力だと思う。気付いていないだけで、あなたのすぐそばに恐怖への扉はあるのかも――
いろいろな短い話がいっぱい入って面白い。
短いながら、あれ?と思い読み返し怖さがやってくる話など、独特のリズムで語られる話の数々。ぜひ、ご一読を。