ゴミを起点においた巧みで示唆的な人間模様

『ゴミ』という捨てられてしまうものに焦点を当てることで、多種多様な、しかしそれゆえに社会からあぶれてしまった人間達の人間模様が巧みに表現されています。
また、単なるキャラクター小説の域を脱し、読者自身の内省を促進するような表現が随所に見られ、読ませる力が強い小説だと感じました。
自分にとって拾うべき価値のあるゴミとはなんであろうか、考えずにはいられません。

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