ゴミ屋敷というと、老人が集めたゴミに埋もれているようなイメージだが、この作品の舞台となっているゴミ屋敷は、そういうイメージのものとは全然違う。
やむを得ない事情によって落ちるところまで落ちかかっている……いわば、社会のゴミ。その中でも価値のあるゴミだけが、そこに住むことを許される。
イレギュラーな存在も重要な役どころであるが、それは読んでのお楽しみ。
魂の輝きのようなものを秘めたゴミたちと主が織り成す人間ドラマは、軽妙な顔をして意外と深く重い。願わくば、私自身も価値あるゴミとして認められたい……!