彼女は生きている。死しても忘れても偽りでも、彼女も想いも生きている。

もうただ単純にこの思いを伝えたい! 面白かったです!!
導入は少し長めに感じたのですが、いつの間にか時間を忘れて読みふけてしまい、気づけばラストの一文をボーっと見つめていました。

「死とは何か? 命とは何か? 生きるとは何か?」というテーマに向き合うキャラクターたちが、葛藤しながらも自分なりの答えを探し出していく。
ライトなSFとして熱量たっぷりに書き上げられたストーリーを読み進める中で、私自身もテーマについて深く考えさせられました。

好きなシーンは沢山ありますが、紫苑が食事に疑問をもつシーンが特に好きです。
紫苑と周囲のチグハグ感が絶妙で、いつか私もこんなシーン・作品を書きたいな、と心を掻きたてられました。

できれば、この作品はもっと多くの人の目に触れてほしいと願っています。
そして、いつかこの作品を読んだ人たちと語り合えたら良いな、と思います。「もし自分が龍之助だったら、紫苑だったら、どのような答えを出しましたか?」と。

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