ロリコンじゃないのなら誰ひとり救うことなんてできないと思い知らされた

これはとあるヒーローの物語……と思いきや、「本当にヒーローなの?」と疑ってしまうロリコン男性が主人公の物語。
可愛い幼女以外を助ける素振りは見せず、路上喫煙や立ち小便などを犯す軽犯罪者を鉄拳で制裁する主人公は、明らかにヒーローと呼べるものではありません。
それでも、読み終えてみると「これは疑いようもないほどに、魅力的なヒーローの物語だ!」と認めざるをえない作品です。

ロリコン、幼女に巨乳美女。天狗と、なノヨに、またロリコン。
個性の塊としか言えないキャラクター達がテンポよく掛け合いながら紡ぐストーリーは、読み始めたら最後、気づけば徹夜で読み終えてしまいました。この作品、文庫本2冊分くらいあったんですね……。
文章も綺麗でとても読みやすいので、これから読まれる方は時間を忘れて読みふけってしまわぬように気をつけた方が良いでしょう。

もちろん続編の執筆を望みますが、作者様の別の作品も読んでみたいと思っています!
素敵な小説をありがとうございました!