キミに出会ったあの日から、世界を黒の濃淡じゃ描けなくなった

生きたいと思う理由を見つけられなかったカユラが、死ねない少女「メル・アイヴィー」に出会い、成長して、生きる理由を見つける物語です。

対比がとても上手くて、短い物語ながら深い世界観を感じました!
 死にたいメルと、生きたくないカユラ。
 戦時中で生きたくても生きれない人達と、生きる理由を見つけられないメルやカユラ。
 メルと出会う前に流した血と、メルと出会った後に流した血。
これらの対比のおかげで、繰り返し読めば読むほどに味わい深く思い「なるほど」と唸らされました!

文章もこなれていて読みやすいので、気づけば物語に引き込まれています。
これは是非たくさんの方に読んでいただきたい作品です!