主人公さえも信じれない。秀逸な比喩と物語に魅力される。
- ★★ Very Good!!
この作品は、とある部隊が各自の超能力を使用して事件を解決に導く。言ってしまえば刑事物。
普通の刑事物と言えば、突然異動を渡され、配属先で色々揉めながら仲間と協力し、事件を解決する。と言った物だが。
この作品の場合は、既にチームとしては出来あがっている状態から始まる。回想シーンに入る事なくストーリーは進んで行く。この場合、読者が湧く感情は恐らく、疎外感。
そんな中、組織内に裏切り者が居ると上司から告げられる。
この疎外感が疑心に変わっていく。自分はチームどころか、主人公にさえ感情移入前だった。
となると主人公含む、登場キャラ全員が怪しく感じ始めた。
そして二つの事件が交差する予感。裏切り者は誰か。先が気になる展開。
読み進めて行く上で、関心したのは比喩表現。
独特の言い回しと、秀逸な比喩表現でストーリーに集中できた。
現段階ではミステリーに近い様な気もするが。
SFの要素、超能力を駆使した展開と今後に期待。