手紙 LETTER

P.S


MIYUへ


いままで心配をかけてゴメンね。

全然、連絡を取れなくて悪かったと思う。

実はね、僕が体調を崩している間、ずっと小説を書いてたんだよ。

急にビックリさせてゴメンね。

でもねMIYU、僕は思うんだ。

僕らの音楽はもっと光のある世界へ向かうべきだと。

夢は自分で掴み取るものだと今でもそう思うよ。

だから僕は、それをみんなに伝えたかっただけだよ。

もしかしたら僕らの音楽が誤解されているんじゃないか?

そんな気がしてたんだよ。

それを伝えるために、この小説を書いたんだよ。

もしもMIYUがこれを読んでくれていたら嬉しいな。

MIYUはもう遠くに行ってしまったけれど

またどこかで会えればいいな、って僕は思っているよ。

伝えられなかった事もいっぱいあるからね。

でもね、これだけは言える。

あの頃の気持ちは絶対に嘘じゃないから。

MIYUへの想いは今でも変わらないから。

もしよかったらまたLINEしてね。

                  

                      KAGRA

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

歩道橋の音楽 川上 神楽 @KAKUYA

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ