親しみやすいファンタジー作品

作者様の読書経験や下調べに裏打ちされたであろう、綿密でリアリティのある舞台設定が光る物語です。花や植物を題材とした「魔風士」達の設定も、どこか華やかな世界の構築に一役買っていました。ストーリーには王道が上手く取り入れられ、表現力の高さも相俟って、没入しながら読み進める事が出来ます。
キャラクターでは主人公ヴラマンクが一番のお気に入りです。ショタ爺、とは言いながらも若々しく真っ直ぐな人物で、時折見せる王様らしい威厳や老獪さも魅力的に映りました。
いわゆるハイ・ファンタジーがお好きな方には、是非一読をお勧めしたい作品です。

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