異常増殖するメガストラクチャーとその内部をさまよう男。あの空気、雰囲気があります。男は内部で色々な人や物と出会い、その出会いはその人や物、あるいは男自身の人生の分岐点とも言えるようなものだったりしますが、割と淡々とそれぞれの道を進んでいきます。
と、ラピュタの碑文を解読出来たムスカ大佐の如く興奮出来る程に、スっと入ってきます。タイトル通りの突っ走りっぷりなのに、です。 ユーザーに寄る事を排除したかのように斜め上に舵を切るタイトル。そして…続きを読む
なんだこの文章の上手さは。開始3行で、この作者の筆力がわかる。視覚情報の「黒」と「白」が効果的に使われている上(しかも真逆で振り幅最大)、それがこの世界観の核に直結する、というのだから。物語を…続きを読む
地元民として、この数十年、どこか工事中のままの横浜駅を取り上げたアイデアに脱帽!
これは、非暴力の社会を描いた二十一世紀にふさわしいSFです。作中で、出発点の家族が死んでしまったのは残念です。非暴力なSFを貫いてほしかった。ですが、非暴力なSFを描いた作品として、極めて高い評価…続きを読む
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