SAKURA DOLL　（ショートVer）

　※第7回 角川文庫キャラクター小説大賞に応募するため、結末を含むあらすじとなっています。
　なので本シリーズを未読の方はご注意ください！

　　時代は２０３２年の日本、長野に住む工業高校生「水上裕貴」は、十六歳の誕生日に　《自立歩行型多機能高速通信機》――通称《ＳＡＫＵＲＡ　ＤＯＬＬ》と呼ばれる通信デバイスを入手し、起動した。
　主に対話形式で通信や、各種インターネットサービスを利用するロボットで、でクラウド型ＡＩの対話用アプリケーション、通称パーソナルマスクと呼ばれる擬似人格をインストールするものだった。
　そうして裕貴は芸能プロダクション、ブルーフィーナスの提供する、死亡した過去のマルチタレント《霞さくら》のパーソナルマスクをインストールする。
　しかし、このパーソナルマスクは個性的で…続きを読む