うらの神社にいるあいつ

うちのベランダには、鎖につながれた齢10歳ほどの、人間の男の子の姿をした黒い妖猫（？）がしょっちゅう居座っている。そいつはなんと、遥か1000年以上も昔に、神社の池に封じられたって曰くつきの猫らしいんだけど……。
最近、神社の神様の力が弱まってきているせいか、周囲で不穏な出来事がしばしば起きるようになってきた。
家の中に転がる死骸、真っ赤な血で染まった水たまり、夜中に響き渡る悲鳴。
一体、なにが起きようとしているの!?
わたしの平穏な日常は戻ってくるの？
黒い妖猫（？）の目的は？

女子高生と水干姿の黒猫（？）男児、ふたりの未来は果たして――。