概要
再会した二人は協力して試験合格を目指すが、そこに“狩人”が来て、その上山火事、更に魔物まで現れて――
非力な“仮魔女”が相棒候補の三人の協力を得て友人を無事に下山させることを目指す、異世界お仕事奮闘記。喋って踊る箒に違和感のない方向け。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!近代的で親しみやすいファンタジー世界で描かれる、少女の細やかな心の機微
空間の歪みを固定した【壁】に守られ、魔女の力と、魔法道具による近代化で繁栄する学問の国、エスメラルダ。見習いから正式な魔女になるため、試験を受けるマリアラはかつての友人と再会する……。
少女小説、のタグ通り、主人公たちの心理描写や友情に重きを置いたファンタジー小説。昔よく読んだコバルト文庫などを思い出し、懐かしい気持ちになりました。
本編は途中から恐ろしい敵が現れ、そいつとの対決で慌ただしいことになりましたが、番外編ではプロローグの続きのような、魔女になったマリエラが遭遇する悲しい出来事などもあり……。なるほど、左巻きにはこうした災難がつきまとうのだな、と納得。
ただ、コンピューターが政府を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!立場が変わってしまった友だちへの複雑なきもち
ずーっと読みたかったお話。やっとタイミングが巡ってきた!
「孵化」して魔女(まだ仮だけど……)という特権階級になってしまった主人公と、彼女と友だちだった少女の葛藤が印象的でした。お互いがお互いに対して抱いている憧れと劣等感と親愛。正式な魔女になるための試験で再会した二人がそれぞれの試練を通してまた心を通わせていく、その距離感がとても良い……。
主人公の相棒候補の三人も個性的で、でもやっぱりフェルドさんが好きだな~!
登場人物たちそれぞれが人間らしい悩みを抱えていて、その葛藤をどこか優しい筆致で描いていくところが素敵なお話でした。 - ★★★ Excellent!!!何度も読みたくなる素敵な作品
テンポが良く、練られた設定の上にある息もつかぬ展開に圧倒されます。
多種多様な魔法道具や、緊迫感溢れる戦闘描写など、様々な魅力があり、読み応えのある物語です。
その中でも1番の魅力は個性豊かで魅力的な登場人物たちだと私は思います。登場人物がいろいろな想いを抱えながら、成長していく物語になっていて、心理描写がとてもリアルなので、感情移入しながら楽しく読め、いつの間にか物語にのめり込んでしまいます。
また、サイトで連載されていた物語と違った展開になっているので、一度サイトで読んだ方も更に楽しめる物語になっています!
書籍化されたら、本として一生手元に置いて読み返したいと思うほど大好きな作…続きを読む