中盤まではコミカルに終盤にかけてはシリアスに様々な伏線を回収していき、少女の悩みを解決する。最初しか読まずに、ただのギャグ小説だと思って読むのをやめるのは惜しい!最後の最後でひっくり返し、しかもより納得出来る結末になり、読了感が気持ちいいです。第二編も見事な出来でした。
二人称というところにまず惹かれた。キャラのかけ合いも、テーマ性の高さも良い。他とは一線を画す良作。
まず、第一章を読んで手が止まる。この小説……二人称じゃないか、と。二人称小説自体、文学界では中々目にかかれない。何故かというと、書くのが難しいのと読者が置いてけぼりになる可能性が高いからだ。…続きを読む
第一編を読み終えて、タイトルの意味が分かった。どこにでもあるような、誰もが望むようなこの先に続く言葉が、この作品には沢山込められている。第一編のキーキャラである仁愛が望んだものは、たぶん、…続きを読む
私も創作家の端くれとして、文章の人称はいろいろと考えてきた。私・僕の一人称なら書ける、固有名詞の三人称なら書ける。でも、「貴方(あなた)」の二人称は、どうやっても私には書けず、いつしかそれを諦め…続きを読む
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