乙一さんの短編が好きな人は刺さると思います。首が落ちるという事態を、床の傷と敷金の心配から始めるあの温度。血の味を生クリームに、切り口を昨日の魚に喩える。残酷なものを残酷な言葉で書かないので、かえって鮮明に見えてしまうんですよね。そして語り口は最後までやわらかい。千字ほどの掌編なのに、変で、可笑しくて、ちょっと寂しい。この後味は簡単には出せないと思います。
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