概要
今夜、自分を少し許すために。
雨の夜だけ現れる喫茶店「星あかり」。泣き方を忘れた小夜は、言葉にできない気持ちを選べる「星の注文札」を作り、傷ついた客たちの明日を支えていく。誰かを助ける方法を1つ増やすたび、小夜自身も「自分の答え」と「帰る場所」を取り戻していく。そして、決して答えを奪わず待つ店主・朔との距離も、徐々に変わっていく。心に、そっと灯りをともす物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!注文の優しい喫茶店。
♪ 悲しけりゃ、ここでお泣きよ〜。
というのは清水健太郎『失恋レストラン』。え、知らない?
本作は、雨の日に泣きたくても泣けない人だけに見えて来る喫茶店。
謎の店長朔さんと、やはり泣けなくてやって来た住込み店員小夜さんが迎えてくれます。
ただ座るだけで、メニューは
「温かい・冷たい」
「甘い・甘くない」
「話を聞いてほしい・そっとしておいて」「そばにいて・少し離れて」
などから選べます。
押し付けたり、こうだと説くわけではなく、(ここがポイント)ゆっくりと無理をせず、心を癒してくれます。
大事なのは、命。帰りたくない家には帰らなくていいんです。忘れて来たんじゃないんです。大切な命を持って来…続きを読む - ★★★ Excellent!!!泣けない夜に、「明日」をひとつ注文してみませんか?
雨の夜にだけ現れる喫茶店「星あかり」は、泣きたいのに泣けない人だけが見つけられる不思議な喫茶店。
ここは、傷ついた夜に、正しい答えを教えてくれる場所ではありません。
『ひとりにしてほしい。でも、帰らないでほしい』
たとえば、そんな一見矛盾した気持ちを、この物語では誰も否定しません。
温かい飲み物とともに差し出される、小さな星の札。そこには、こう書かれています。
話したい。話したくない。
そばにいて。少し離れて。
まだ、わからない。
誰かに決められた「正しい気持ち」ではなく、今の自分の気持ちを、自分で選ぶために。
この作品が素敵なところは、人生を一晩で解決しよう…続きを読む